

シャトー・ムートン・ロスチャイルドのオーナーである、フィリップ・セレイス・ド・ロスシルド、カミーユ・セレイス・ド・ロスシルド、そしてジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスシルドは、2018年ヴィンテージのラベル作品制作を中国の現代美術家・作家、徐冰(シュ・ビン – Xu Bing、1955年生まれ)に依頼しました。
2018年ヴィンテージのために制作された作品は、「Square Word Calligraphy(英文四角字書法)」としてアーティスト自身が示した、見せ掛けの壮麗さをテーマとする制作思想を如実に投影したものです。描かれている文字は一見すると中国伝統の漢字を思わせますが、実はラテン文字を組み合わせた創作漢字です。いわゆる表意文字の文字体系に語(word)を吸収させるこの書法を用いて、徐冰は独自のランガージュ(ことば)を新たに創り出します。
2018年のラベルに描かれたふたつの文字は「Mouton Rothschild」と解読できます。異文化間の友愛が息づいています。