

2012年ヴィンテージのラベル作品は、2014年8月22日にお亡くなりになったフィリピーヌ・ド・ロスシルド夫人自らがお選びになりました。ミケル・バルセロは、1957年生まれ、スペイン・カタルーニャ出身の画家・彫刻家。多様な技法とマテリアルを用いて、思わず息を飲む凹凸感のあるオブジェを造り出します。濃厚な彩色を主体とし、現実的でありつつも幻想的な世界が表現されています。2012年ムートンのために制作されたフレスコ画は、シャトー伝統のエンブレムを現代風に蘇らせた作品です。向かい合わせにシンメトリーの構図で描かれた2頭の牡羊は、グラン・ヴァン特有のバランスとハーモニーを想起させます。自然の恵みであると同時に、造り手の技量が試される匠の技そのものです。
