

1853年5月11日、イギリス系ロスシルド家に属するナタニエル・ド・ロスシルド男爵(1812年〜1870年)は、ページ横に掲載の購入合意書に署名する。この署名により、男爵は、ポイヤック村に75ヘクタールのブドウ畑を有する、シャトー・ブラーヌ・ムートンの所有権を獲得する。購入価格は112万5000ジェルミナル・フラン。購入とほぼ同時に、シャトー・ムートン・ロスシルドという名称が誕生する。
シャトー購入100周年を記念し、フィリップ・ド・ロスシルド男爵は、1953年ヴィンテージを自身の曾祖父に捧げる年とする。
このヴィンテージには例外的に現代作家のアート作品ではなく、ナタニエル・ド・ロスシルド男爵が描かれた当時のメダイヨンがデザインとして採用されている。