2003年は、ロスシルド家がムートンの所有権を取得した日から150年目の記念すべき年。これまで一族直系5世代にわたり受け継がれてきました。
フィリピーヌ・ド・ロスシルド夫人は、これまでの慣例から脱して、同年のワインラベルを祖先ナタニエル・ド・ロスシルド男爵(1812年〜1870年)へ捧げる決定を下します。ロスシルド家イギリス分家に属するナタニエルは、1853年5月11日、当グラン・クリュの所有権を取得します。
ワインラベルには、ナタニエル男爵の当時の肖像が飾られています。背景にはドメーヌの購入証書が描かれています。この文書は現在もムートンの資料庫に大切に保管されており、ロスシルド家とボルドーのグラン・ヴァンを結ぶ、壮大な恋愛物語の幕開けを意味します。