パリ出身の画家、アンドレ・ディニモン(1891年〜1965年)は、サロン・ドートンヌ展の常連アーティスト。とりわけフランシス・カルコと交友が深く、同時代の文芸界とも厚い親交を結んでいた。類い稀な才能に恵まれたイラストレーター・水彩画家であり、ペローの童話から「風と共に去りぬ」まで、数々の文芸作品の挿画を手掛けている。ダンスホールやカフェ、娼婦小屋サロン、男女を問わず遊び人など、彼の絵画作品には大衆娯楽文化が好んで描かれている。
同世紀最高のヴィンテージと評価される、1949年ムートン・ロスシルドのラベル。そこには、本来のインスピレーションに忠実に、田舎風タヴェルナの様子が描かれている。