シャトー・ムートン・ロスチャイルド – 1992

シャトー・ムートン・ロスチャイルド – 1992

天候条件

冬は寒く乾燥した天候が続きました。1月の最低気温は平均値0.5℃を記録しています。2月には12日間にわたって凍霜害が起きています。3月になると気温は上昇し、植物生育サイクルは早めのスタートを観測しています。最初の芽吹きは3月19日に記録されています。4月は好天に恵まれ、続く5月は気温の高い月でした。(5月16日には34.6℃を観測し、記録を更新しています。)

開花は平年比1週間ほど早めの5月25日に記録されています。6月に入ってから降雨が続き、ちょうど花の時期と重なり心配されましたが、これまでの水分欠乏を補うという意味では恵みの雨といえました。6月末および7月初めの天候は低温で雨も多く、その後7月14日以降は好天が戻り、植物生育の進度には加速が見られました。

着色中間期は8月13日に記録されています。8月末には少量の降雨があり、9月の前半20日間は暑く日照量も豊富な日が続き、ブドウ果実の熟度は順調に上がりました。9月末の段階で、ブドウの果皮は厚く色も濃く、悪天候にも堪えうる品質を備えていました。

テクニカルノート

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  • 収穫期間
  • 9月25日〜10月12日
  • アッサンブラージュ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン 75%
    カベルネ・フラン 10%
    メルロ 13%
    プティ・ヴィルド 2%
テイスティングコメント

真紅の外観。縁部分はオレンジ色かかっている。

香りはエレガントで、キャラメルおよびタバコのアロマを含む。果実香は一歩後ろに下がった感じだが、エアレーションによりボリュームが出て、森の下草を思わせる芳しい香りが広がる。

味わいは、タンニンの織り目は密でコンパクト。極めてエレガントな舌触り。全体的に調和が素晴らしく飲み心地の良さがある。後味は、気持ちが良いほど余韻が長く、ストラクチュアに優れている。

ラベル作品担当

ペール・キルケビー(1938〜)

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