シャトー・ムートン・ロスチャイルド 1990

シャトー・ムートン・ロスチャイルド 1990

天候条件

温暖な冬の天候を受けて、植物生育サイクルは早めのスタートを切りました。萌芽は品種に応じて3月7日から3月17日の間に記録されています。3月および4月は寒く、5月には高い気温が観測されています。変わりやすい天候のもとで早めの開花を迎え、それでも花の時期はゆっくりと進みました。

開花中間期は、メルロおよびカベルネ・フランは5月21日、カベルネ・ソーヴィニヨンは5月26日に記録されています。6月および7月は乾燥した月でした。8月はほとんど猛暑というべき極めて暑い天候が続き、乾燥傾向が継続します。着色は開花同様、早期に始まり長期にわたりました。着色中間期は、品種に応じて、8月3日から8月11日の期間に記録されています。一部のブドウに関しては、果実の成熟進度は不均質でした。

未熟な房を除去する作業を行うことで、収穫のポテンシャルはかなり向上しました。衛生状態は完璧で、ブドウは色素もたっぷり含んで極めて上質に熟しました。9月には好天が続いたことで、理想的な熟度で理想的な収穫作業を進めることが出来ています。

テクニカルノート

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  • 収穫期間
  • 9月18日〜10月3日
  • アッサンブラージュ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン 81%
    カベルネ・フラン 10%
    メルロ 9%
テイスティングコメント

明澄度の高い、輝きのある外観。レンガ色の光沢。

香りに関しては、表現豊かに開いており、黄タバコ、ジビエ、非常に心地よいミネラル系のノートを含んだ熟成したアロマが楽しめる。

味わいは、アタックは柔らかく、徐々に魅力が増していく。上質でなめらかなタンニンの織り目の質から、この年のムートン・ロスチャイルドは熟成のピークを迎えていると思わせる。果実の香りはむしろ控えめで、漬け込んだ果実、オードヴィー漬けプルーンのようなノートが口いっぱいに広がる。

後味には優れた酸味と軽さが楽しめる。

ラベル作品担当

フランシス・ベーコン (1909〜1992)

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