温暖で非常に雨が多かった1月から冬がスタートしました。その後、2月および3月は寒く乾燥した日が続きました。4月は異例の温かさを観測し、気温は29℃にまで上昇。過去30年の記録を更新します。因って、ブドウ樹の萌芽が早まりました。 続く春は非常に不安定で、5月は極めて低温かつ多湿な天候に見舞われ、植物の生育スピードはぐんと落ち込みます。6月に入ってようやく平年どおりの天候が戻ります。6月後半になると、ブドウ畑は文字どおり「爆発的」成長を見せ、開花中間期はブドウ品種3種とも6月18日に記録されています。 8月の日照量は7月に比べると激減し、着色は遅めのスピードで不均質に進みました。着色中間期はブドウ品種3種とも8月17日に記録されています。 9月になると寒く雨の日が続き、果実成熟の進度には衰えが見られます。10月3日、「オルタンス」と命名されたサイクロンの通過とともに、ようやく平年どおりの好天が戻り、良好な熟度を得ることが出来ました。
テクニカルノート輝きと活力のある赤色、琥珀色の光沢。 香りは、非常に上質でエレガント。ほのかな樽香に支えられた、コーヒーやリコリス、赤果実のノートが特徴的。 味わいは、アタックには丸みと豊かさがある。ボリューム感と高い粘性が即座に感じられ、その後は、樽香のノートを調和良く織り交ぜた、なめらかかつ優れたバランスのタンニンが存在感を増していく。
ラベル作品担当
ヤコブ・アガム (1928).