この年の冬は天候のコントラストが特徴的でした。1月は温暖で多湿だったのに対して、2月および3月は寒冷および乾燥した天候となりました。
植物生育サイクルは4月30日に遅めのスタートを切りましたが、夏の好天によりすぐさま遅れは挽回されています。花の時期はかなり均質に6月18日頃に進みました。
着色中間期は8月21日に記録されています。理想的な天候に恵まれ、上質な熟度で収穫を迎えることが出来ました。この年のブドウの房は小さめで、風味の濃さが特徴的です。
テクニカルノート暗さと濃さのある外観。ルビー色の光沢。
ドライフルーツや干しプルーンのアロマを含む上質ヴィンテージ。ミルクキャラメルやランシオ香、ペッパー系スパイス、そしてスギのノートが、このワインの複雑な香りを形成している。
味わいのアタックは濃厚。タンニンはコンパクトにまとまっていて、ワインには力強さ、高い粘性、そしてまろやかさが備わっている。アロマパレットは砂糖漬け果実や野生果実、カシスリキュールのノートが特徴的で、後味にはトーストパンの焦焙系の香りが感じられる。
ラベル作品担当
ベルナール・セジュルネ(1947〜1994)
天候条件