シャトー・ムートン・ロスチャイルド – 1982

シャトー・ムートン・ロスチャイルド – 1982

天候条件

1982年は、冬の天候の温暖さが特徴的な年でした。1月、2月、3月は、平年よりも比較的高い気温を記録し、降水量は少なめでした。このような天候条件のもと、ブドウの萌芽は早めに進み、赤ワイン用ブドウ品種3種ともに、3月30日、均質に萌芽を記録しています。続く春の天候は、4月および5月は暑く、6月は多少の雨に恵まれています。 花の時期は、品種に応じて5月30日から6月3日にかけて進みました。平年より12日近く早めです。7月に入っても猛暑と呼ぶべき乾燥した天候が続き、同月30日には激しい雷雨に見舞われました。幸運にも8月に入ると好天の日が続き、過度な気温上昇も観測されず、第1週目にはブドウにとっては恵みの雨というべき適度な降雨がありました。 開花時に記録されていた生育の早まりは、夏の始めの過度な高温によって植物生育の中断が起きたことで、生育進度に若干の衰えが見られました。着色は8月入ってすぐ始まります。畑の衛生状態は異例の素晴らしさで、9月も最適な天候条件に恵まれ、果実成熟期終盤は良好な環境のもとで進みました。結果、非常に上質な収穫が期待出来ました。

テクニカルノート

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  • 収穫期間
  • 9月15日〜9月24日
  • アッサンブラージュ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン 85%
    カベルネ・フラン 8%
    メルロ 7%
テイスティングコメント

T深みのある濃厚なカラー。琥珀色かかった光沢。 パンデピス(スパイスパン)やメンソール、良く熟した果実(カシス、ブルーベリー)の香り。シナモン、モカ、焙煎のノートを含む。 アタックには締まりがありかつなめらか。タンニンのストラクチュアはエレガント(高貴さとビロード感のあるタンニン)。芳醇で丸みがあり、リコリスやキャラメルを感じさせる。瑞々しさ、上品さ、チョコレートっぽさのあるノートを含み、飲み心地の良さが魅力の甘美なワイン。余韻の長さが特徴的かつ力強さのあるヴィンテージ。

ラベルデザイン
ジョン・ヒューストン (1906年〜1987年)

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