2012年はコントラストが特徴的な年でした。冬は寒くかなり乾燥した天候が続きました。特に2月の平均気温はこれまで50年における最低気温を記録しています。
4月は冷涼で雨が多く、5月および6月は平均的な天候が続きました。ソーヴィニヨン・ブランおよびセミヨンの開花は、6月初旬、良好なコンディションで進みました。着色も8月1日から8月3日の期間に進んでいます。
7月20日から9月20日は重度の旱魃に見舞われ、ブドウの生育サイクルに多少の遅れが出ました。それでも8月は控えめな気温の日が続いたことで、前述2品種はアロマの新鮮さを保ちながら成熟を得ることが出来ました。
白ブドウ品種の収穫は、9月11日から9月19日の期間、完璧な条件のもとで行われました。
テクニカルノート2012年エール・ダルジャンは、熟したソーヴィニヨン・ブランおよびセミヨンのアロマが際立っており、パッションフルーツやパイナップル、その他白桃や洋梨の香りも同時に混ざり合っている。上質なトースト香を含んだ、バターを思わせるほのかな香りが全体を引き立てている。
美しいミネラル感と余韻の長さを特徴とするワインで、2012年エール・ダルジャンが異例の上質ヴィンテージに数えられる由縁といえる。
天候条件