• エール・ダルジャン

    エール・ダルジャン

    エール・ダルジャン

メドックの古くからの伝統を復活させようと、フィリピーヌ・ド・ロスシルド夫人は、1980年代初頭、ムートンのテロワールに数ヘクタールの白ブドウ品種畑を整備します。

砂礫質土壌には、ソーヴィニヨン・ブランあるいはソーヴィニヨン・グリ(56%)、セミヨン(43%)そしてミュスカデル(1%)が植えられています。植樹密度は1ヘクタールあたり9000本です。ワインは、50%はオーク材の新樽内で育成されます。芳醇で、複雑性があり、かつエレガント。エール・ダルジャンは極めて少量生産ではありますが、ボルドーの上質辛口白ワイン愛好家からたちまち高い評価を得ています。

エール・ダルジャン、温もりに包まれた幼き頃の童話

このワインの名前には、フィリピーヌ・ド・ロスシルド夫人にとって、かけがえのない思い出が詰まっています。

「エール・ダルジャン… 遠い遠い昔から伝わる、不思議な魅力のふたつの言葉、父フィリップ・ド・ロスシルド男爵と私を繋ぐ、過去と現在を結ぶ架け橋。私がまだ子供だった頃、父は私のために童話を作ってくれました。主人公は魔法のティーポット。山あり谷ありの冒険物語に私は夢中になって聞き入り、この童話に育まれてきた気がします。このティーポットの名前がエール・ダルジャン(銀の翼)でした。

戦争が始まり、父は捕われます。監獄で、記憶をたどりながら、父はこの童話を本に仕上げ、「Aile d’Argent la Magique(魔法の銀の翼)」と名付けました。1947年にはガリマール社から出版されています。

エール・ダルジャン… かつて私を夢の世界へと誘ったこの言葉が、今、ここに再び蘇る。幸せを感じます。」

 
error: Content is protected !!