2022

ワイン

テイスティング

シャトー・ムートン・ロスチャイルド2022年は、この年を象徴するかのような明るさのあるワインです。
グラスに注いだ瞬間から濃厚で、完熟黒系ベリーの濃いアロマが香り立ちます。石墨やカカオ豆のアロマがほのかに香り、カシスやブラックベリーのアロマを調和良く引き立てています。
芳醇でビロードのようになめらか。気品とピュアな味わい、いずれも群を抜いており、スギやスパイス、ホワイトペッパーのニュアンスが、このワインが放つ香りにさらなる風格をもたらします。
後味まで複雑性に優れ、ほのかにリコリスを感じさせる風味とタンニンが余韻となって残ります。

Jean-Emmanuel Danjoy, Head Winemaker

アッサンブラージュ

92% カベルネ・ソーヴィニヨン
8% メルロ

天候状況

2022年は年始の時期から早々と温暖で乾燥した天候が続きました。ぶど う樹の生育サイクル全期間にわ たって、日射量は非常に多く、幾度とな く熱波にも見舞われました。
春から収穫が終了する時期まで一貫して降雨は稀で、それでも4月に降っ た雨、そして6月にも数日本格 的な雨があり、おかげで土壌への水分補 給が進みました。ぶどう樹は地下深くにしっかりと根を張ってお り、調 整しながら水分を吸収する能力の高さが立証されました。2022年ヴィン テージはまさに異例続きの 天候状況でしたが、ぶどう樹には優れた環境 順応性が備わっていることが示された1年でもありました。
暑く乾いた天候のもと、開花は10日ほど早い日程で進みました。開花進 度は速めでしたが、順調かつ均 質に広がりました。この時期から早生傾 向で、その傾向は収穫まで維持されました。ぶどう果実の成熟は 中断さ れることなく理想的な流れで進みました。収穫は9月初頭にスタートし、 9月末まで続きました。申し 分ない衛生状態でした。
粒に関しては、天候状況が粒のサイズにやはり影響したとはいえ、凝縮 性と風味のバランスは稀に見る 高いレベルです。醸造後に行なった試飲 でもこの点は明らかで、ぶどうが育ったテロワール本来の表現、 そして エレガントさを失うことなく、類い稀な芳醇さが印象的なワインに仕上 がっています。

error: Content is protected !!

Cookie Policy