シャトー・ムートン・ロスチャイルド 2012

シャトー・ムートン・ロスチャイルド 2012

天候条件

2012年は特にコントラストの激しい1年でした。冬の寒さは厳しく、極めて乾燥した天候が続きました。特に2月の平均気温は、過去50年の中でも最も低い数値を記録しています。

4月は涼しく雨量も豊富で、続く5月および6月は中間的な天候が印象的でした。シャトー・ムートン・ロスチャイルドにおいて、カベルネ・ソーヴィニヨンの開花と着色は、1962年以降のヴィンテージ平均データどおりの日程で観測されています。

7月20日から9月20日の期間、異例の旱魃に見舞われ、ブドウ果実中の糖分およびタンニンの凝縮が予測されました。8月は、過去50年の中でも5番目に乾燥が激しかった8月でした。9月末の時点で、総降水量は1962年以降の平均値と比較して26%の不足(589ミリメートルに対して435ミリメートル)となりました。

シャトー・ムートン・ロスチャイルドにおいて、収穫は10月1日にスタートし、10月15日に終了しています。2012年は、約3年の工事期間を経て、新しく整備された醸造庫に初めてのブドウ果実を迎え入れた記念すべき年です。
2012年ヴィンテージは、風味および色味豊かで、ストラクチュアと肉づきに優れ、極めて上質な仕上がりが期待されます。

テクニカルノート

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  • 収穫期間
  • 10月1日-10月15日
  • アッサンブラージュ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン 90%
    メルロ 8%
    カベルネ・フラン 2%
テイスティングコメント

濃厚な黒みの強いカラー、輝きのある美しい光沢。
上質かつ複雑で、表現豊かな気品あふれる香り。カシスやブラックベリーのアロマを特徴とする黒果実の香りが交ざり合います。エアレーション後、葉巻ケースやスパイスを思わせる複雑なノートが立ち上がります。

アタックはたっぷり華やか、しなやかさと肉づきの良さが印象的。タンニンは十分に熟しており、豊かな風味と丸み、濃度、肉づきが美味しいワインです。カカオやバニラのアロマがほのかに香ります。

弾けんばかりの風味の広がり。後味はとにかく上質でみずみずしさがあり、ミネラル感と濃縮感が印象的です。

ラベル制作担当

ミケル・バルセロ(1957年-)

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