シャトー・ムートン・ロスチャイルド 2002

シャトー・ムートン・ロスチャイルド 2002

天候条件

2002年は、平年より気温の高い多湿な天候が特徴的な年で、特に上半期はその傾向が顕著でした。

ブドウ樹は、過去30年の平均比2〜5日ほど早めの3月末に、品種に応じて萌芽を迎えています。高温かつ多湿な天候が4月から6月まで継続しました。開花中間期は6月5日および6日に記録され、こちらは平年並みの日付となっています。

7月および8月は季節平均気温を若干下回り、特に目立った畑への影響は出ていません。植物生育サイクル開始時から観測してきた天候データによると、2002年は乾燥傾向、むしろ旱魃気味(降水量は40%下回る)の年だったと言えます。

着色中期は8月12日から15日の間に記録されています。メルロに関しては平年より若干遅めになっています。

8月27日から10月9日までの期間、見事な「インディアンサマー」が続いたことで、秀逸なコンディションのもとでブドウ果実は熟度を得ることが出来ています。旱魃の影響もあって収量は低めでしたが、非常にポテンシャルの高いブドウが収穫出来ました。

テクニカルノート

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  • 収穫期間
  • 9月30日〜10月10日
  • アッサンブラージュ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン 77%
    メルロ 12%
    カベルネ・フラン 10%
    プティ・ヴェルド 1%
テイスティングコメント

明澄度の高い輝きのあるルビー色の美しい外観。見事な濃さ。

最初はたっぷりとした動物系のノートを感じさせ、その後ブラックベリーやカシスを特徴とする果実香が広がる。エレガントな樽香とほのかなミネラル香が交じり合う。

濃厚で風味豊かなアタック。未だに密かつ丸みのある上質なタンニンを含む。味わい中盤にはしっかりとしたストラクチュアがあらわれ、果実味と樽との上質なバランスが特徴的。焦焙系のノート、モカ、カシス、チェリーリキュールを思わせるノートの見事な調和が楽しめる。

後味の余韻は長く、上品。

ラベル作品担当 

イリヤ・カバコフ (1933〜)

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