エール・ダルジャン – 2009

エール・ダルジャン – 2009

天候条件

2009年、自然は非常に寛大で、特にブドウ樹の植物生育サイクルと果実の成熟にとっては異例なまでに好条件の年となりました。
冬は通常より少しばかり寒く、それでもこの地方では3月までに204時間の日照量を享受しています。これは過去30年平均を上回る数値です。

春の天候は、4月は非常に多湿で、5月にはしばしば雷雨に見舞われます。開花は6月5日前後、早めかつ均質に進みました。
6月半ばから本格的な夏を迎え、豊富な日照量と低い降水量が特徴的でした。雨天に見舞われても実際の降水量は微量で、重度の水分ストレスと好天続きの天候条件により、果実成熟はゆっくりと完熟を迎えることが出来ました。特に8月の気温は、平均値を1.4℃ほど上回る数値を記録しています。9月に入っても、日中は高い気温を観測する一方で夜間は冷涼な日が続き、果実にとって理想的な天候となりました。

このような天候のもと、アロマ成分の凝縮が効果的に得られ、収穫までの期間、完璧な状態でブドウ畑を管理することが出来ました。

収穫作業は、9月10日にソーヴィニヨンから始まり、9月17日にセミヨンで終了しています。ブドウの状態は非常に健全で、非常に甘く果実味豊か。品質のポテンシャルの高さがうかがえます。2009年は確実に偉大なるヴィンテージのひとつとして記録に残るでしょう。

テクニカルノート

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  • 収穫期間
  • 9月10日〜9月22日
  • アッサンブラージュ
  • ソーヴィニヨン 72%
    セミヨン 27%
    ミュスカデル 1%
テイスティングコメント

黄金色の光沢を備えた、輝きのある淡い黄色のワイン。

香りは、瑞々しさと豊かな果実味が特徴的。完熟トロピカルフルーツや柑橘果実のアロマが広がる。樽香のニュアンスは実にエレガントに溶け込んでいる。

口当たりはなめらかであると同時に力強さもある。アカシアやほのかなミネラル感を感じさせるフローラルなノートが絡み合った、果実味豊かなアロマが特徴的。

エレガンスと、新鮮さ、フィネス(上質さ)がこのワインの特徴で、素晴らしいバランスの風味が楽しめ、味わい深い仕上がりである。

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