Château Mouton Rothschild 2014

Château Mouton Rothschild 2014

天候条件

2014年ヴィンテージはコントラストのはっきりした天候が特徴的な一年でした。

冬の天候はボルドー地方特有のもので、その後、通常どおりに春を迎え、4月は日照も豊富で平年に比べて乾燥傾向の月となりました。

5月は降雨もあり冷涼で、その後は十分な日照に恵まれました。6月22日および23日には一部地域で雷雨が発生し、局地的な激しい雨に見舞われています。

2014年の夏は変わりやすい天候が特徴的でした。7月は平年に比べて若干暑く、好天続きの月でした。8月に入ると天候は一変し、平年より乾燥気味ではありましたが日照量は少なく涼しい日が続きました。

8月末以降は、ブドウ畑で作業するスタッフの記憶の中でも最高レベルに長く絶好のインディアンサマーとなりました。暑く日照豊富で乾燥した天候が10月末まで続きました。

4月の暖かさが影響して、ブドウ(特にメルロ)は早めの萌芽を迎えました。秋口には近年稀に見る好天に恵まれ、フェノール成分の生成も順調に進み、果実味豊かで完璧といえるブドウ果実の成熟を得ることができました。収穫作業は、最適レベルまでブドウの熟度が進むのを待って、絶好のコンディションのもとで行ないました。

テクニカルノート

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  • 収穫期間
  • 9月19日 – 10月9日
  • アッサンブラージュ
  • カベルネ・ソーヴィニヨン 81%
    メルロ 16%
    カベルネ・フラン 3%
テイスティングコメント

鮮やかな赤いカラー、紫かかった光沢。

香りは上品かつ繊細で、上質に成熟した果実特有の風味が感じられます。ほのかに香辛料やバニラが香ります。

ビロード感のあるアタック。熟度を感じさせるクリーミーな口あたり。絹のようにしなやかで織り目の詰んだタンニンが、サテンのようになめらかなテクスチュアを生み出しています。ほのかなミネラル感。

余韻の長い後味。複雑性と芳醇さ、そしてみずみずしい風味、それらの調和が実に見事なワインです。

 

ラベル作品担当
デイヴィッド・ホックニー (DAVID HOCKNEY)

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